クラフトビールとは
クラフトビールは普通のビールと何が違うんでしょう?
「クラフトビール(Craft Beer)」って何?
簡単に言ってしまえば、日本で良く見かける「アサヒ」や「キリン」のように大量生産して均一な味を提供しているものとは違って、小さい規模の醸造所で職人さんが時間をかけて造っているビールです。
小規模で時間をかけているため、必然的に少量生産になります。(一般的な商店の棚に置いてある数が少ない最大の理由です)
クラフト、とはまさに「匠が手で創る工芸品」を意味していて「その職人さん」しか作れない独創的なビールとも言えます。
個人的には2015年以降になってからこのワードを良く聞くようになったと感じていますが、実は1994年に「地ビールブーム」という形で歴史がスタートしています。
地ビールブームって?
日本では、1994年(Playstationが発売された年)にビールの酒税法が大きく変わり、最低製造数量が2000KLから60KLへと緩和されました。
これによって、今まで4大メーカーといわれる大きな製造会社しか積極的に
作れなかった時代が終わり、小規模なビール工房(マイクロブルワリー)がたくさん誕生しました。これが地ビールブームです。
地ビールブームは長く続かなかった・・
ただ、この時は今のクラフトビールブーム(勝手にブームと言ってしまっていたらごめんなさい)とは違い、人気は長く続かなかったようです。
簡単に言ってしまえば、当時は「おいしいビールを作ろう!」「高くてもおいしいものを」といったマインドでビールを創る工房が少なく、
①ビール醸造の技術不足
②その割に大量生産ではないから値段が高い
というなんとも悲しい理由で買い手は冷めてしまったようです。
それでも作り手は諦めなかった..クラフトビールの誕生
地ビールのブームが去った最大の理由は、当時「納得のいくおいしいビール」が作れなった(≒高い金額に見合う味がつくれなかった)ことが大きかったんです。
買い手は少し冷めてしまいましたが、その間もビール工房の匠達は技術を洗練させていき、ようやく10年が経過した2004年~2005年から小規模醸造ビールを買う人達が増えてきました。(もちろんやめてしまった作り手もかなりいたようです)
+このころから日本人の価値観も少しずつ変わり、「高くてもおいしいビールを」と考える人が増えていたことが追い風になりました。
クラフトビールの最大の魅力
上記の通り、今から20年以上も昔から存在していたものですが、個人的にクラフトビールの最大の魅力は「種類の多さ」にあると思います。
正直今の大手メーカーがつくるビールについて
「あんまりおいしくないな」
「他のお酒もおいしいし、乾杯もビールじゃなくていいんじゃ、、」
って思う20代の方、すごく増えていると思います。
これはそういったビールがまずいから、ではなくあくまで「みんな同じ味がするから」なんじゃないでしょうか?
正直何十年もビールを飲んできているサラリーマンならまだしも、普通の人は「この味は○○のビールだ」なんてわからないと思います。
クラフトビールはその点、数千という種類(大カテゴリは一般的に7種類といわれています)のメーカー、味があり、「これ本当にビールなの!?」「普通より甘いね/苦いね」と驚きと発見に溢れています。
出会ったことのないメーカーや味が世の中にたくさんあって、それをおしゃれなビアバーやレストランで楽しめる。
これだけで「クラフトビール」を飲みに行きたいな、という気持ちにさせられます。
ブログでは世界のおいしいブランドやそれが飲めるおしゃれなビアバーをご紹介していきますので、是非楽しんでください。