長浜浪漫ビール/『長浜IPAスペシャル』を飲んでみた
今日飲んでみたのは滋賀県長浜市に醸造所とレストランを構える、長浜浪漫ビールのIPAビール『長浜IPAスペシャル』です。
このビールは限定生産とのことなのですが、看板ビールになっている『長浜エール』は、日本地ビール協会主催のビール審査会『ジャパン・カップ '99』にてアメリカン・エール部門の金賞を受賞しており、滋賀県屈指の実力派ブルワリーです。
一体どんなIPAに仕上がっているんでしょうか?
△パッケージのデザインは琵琶湖に沈む夕日をイメージしているとのこと。
概要
醸造所:長浜浪漫ビール
ブランド名:『長浜IPAスペシャル(Nagahama IPA Special)』
公式URL:https://romanbeer.com/ipa_special/
特徴①:『グレープフルーツ強め』×『強力かつ複雑な苦味』×『爽やかな香り』
特徴②:アロマホップのシトラをメインに使っており、風味としてはグレープフルーツの要素が強い
特徴③:苦味はIPAの中でもかなり強め+飲んだ後もかなり持続。
販売価格:322円
内容量:350ml
アルコール分:6.0%
原材料:麦芽・ホップ(シトラ)
色合い:オレンジがかったゴールド
そもそも『IPA(インディアンペールエール)』ってどんなスタイル?
クラフトビールの中でも世界的に人気の高いビアスタイルで、通常のビールよりもずっと苦いため、最も印象に残るタイプ。他醸造所でもたくさんのIPAが作られております。
1700年代後半にイギリスの東に位置する醸造所でビールを生産していたジョージ・ホジソンという方が、当時イギリスの植民地であったインドで生活をしているイギリス人のためにビールを輸出し始めたのがIPAの歴史のはじまりです。
東インド商人がイギリスから何か月もかけてインドにビールを輸出する際、当然ですが長旅でビールの品質が悪くならないよう気を付けなければならないわけですが、IPAは通常よりもホップの量を増やすことで防腐効果を高めたそうです。
ただ、IPAだけが長旅に耐えられたビールであるという方も多いですが決してそういうわけではなく、黒ビールで知られているスタウトやポーターもこういった長距離輸出に耐えられていたそうなので、あくまで当時輸出に耐えられたビールの1種、と考えていただければと思います。
昨今は一般的なペールエールビールよりも『ドライ(辛口)』で『アルコール度数』が高いものがIPAとされています。
見た目
オレンジがかかったビビットなゴールド。泡が立ちやすく、グラスに注ぐとこんもりときめ細かい泡がしっかりめに立ちます。
のど越し
かなりホップの苦みは強く感じられます。以前ご紹介したエチゴビールのRISE UP IPAと同程度からそれ以上かもしれません。特に飲んだ後の苦みの余韻もかなり長いです。
苦味重視の方には堪らないIPAかと思います。モルトのコクも飲んだ後に感じられますがそれ以上にホップの苦みのインパクトが勝っています。IBUは60とのことなので65のRISE UP IPAよりは劣るそうなのですが、ここまでくると差がわかりません。。
香り
IPAの香りは柑橘系、シトラス、グレープフルーツ、松など様々な例えられ方をしますが、このビールはかなり『グレープフルーツ』が感じられます。
シトラと呼ばれる柑橘系の香りが印象的なアロマホップをメインに使用しているそうです。他のホップ以上に香りが強くでる種類でIPAスタイルに良く使われます。
強い苦みと反して、すっきりとした爽やかな香りです。
総評
『とにかくガツンとくる苦みをIPAに求める!』という方にはオススメのビールでした。香りもグレープフルーツ強めではありますが、独特というわけではないので変な話ホップの苦みに集中して楽しめます。
基本的に香りを楽しむビールはあまり冷やさないほうがいいのですが、長浜浪漫ビールの推奨としてはこのビールを最大限楽しむために『良く冷やした』上で、香りを楽しめるチューリップ型のグラスに注いでほしいとのこと。
確かに香りはこのビールにとっては2次的に楽しむものと思われるので冷やしてキリッとした苦みを味わいつつ、泡が立ちやすい特性のために蓋をされた香りをチューリップ型グラスで引き出すのはありかもしれません。
こんな人/時におすすめ
あまり普段クラフトビール、特にエールビールに慣れていない方が飲むとびっくりしてしまうかもしれません笑 それだけホップの苦味がインパクトあるので、IPAが好きな方が更に苦みを求める際にはお勧めです。
しっかり冷えた状態のビールを飲みたい方にもおすすめです。
是非お試しください。