麗人酒造/『諏訪浪漫・しらかば(ケルシュタイプ)』を飲んでみた
今日飲んでみたのは長野県上諏訪で200年以上の歴史を持つ酒蔵、麗人酒造が醸造する諏訪浪漫シリーズの1つ『諏訪浪漫・しらかば(ケルシュタイプ)』です。
麗人酒造は有名な清酒『麗人』の蔵元ですが、1991年からビールのブルワリーとして地元のミネナル豊富な温泉水を使ってビール醸造を行っています。
△諏訪湖周辺のポップな地図が可愛らしい。ケルシュはゴールド、アルトは赤、スタウトは黒のパッケージです。
概要
醸造所:麗人酒造
ブランド名:『諏訪浪漫・しらかば(ケルシュタイプ)』
公式URL:http://www.reijin.com/brandstory/beer.php
特徴①:『澄みきった飲み口』×『エールとラガーの良さを兼ね備えたビール』
特徴②:酸味や苦み控えめの澄み切った飲み口。キレもあり、とっても飲みやすい。
特徴③:ラガーのような飲みやすさですが、上面発酵(エール)の華やかな風味も楽しめます。フルーティな香りは白ビールのよう。
販売価格:350円
内容量:350ml
アルコール分:5.0%
原材料:麦芽・ホップ
色合い:ゴールデン
そもそも『ケルシュ』ってどんなビアスタイル?
ドイツビールの1種で、ドイツのケルン地方(西部オランダやベルギーの近く)にて固有の製法で作られるビールです。ドイツケルン地方で作られたものがケルシュビールなので、他国・他地方で製造されるビールは厳密には『ケルシュスタイル』と呼ばれます。
上面発酵(エール)酵母を使用して作るのですが、他のエールビールと異なり下面発酵(ラガー)を製造する際と同様の低温(10℃以下)で熟成させます。
ケルシュスタイルのビールは上面発酵に分類されるものの、ピルスナー(日本の大手ビールメーカーの主要なビールなど)に似た飲みやすさがあります。ゴクゴク飲めるすっきりな飲み口なんです。
その上でエールビールのフルーティな香り・味わいが楽しめるので『エールとラガーの良さを兼ね備えたビール』と言えます。普段ピルスナーしか飲んでいない人にとっては、違和感なくそのフルーティな風味を楽しめるかと思います。
見た目
見た目は半透明のゴールデンカラー。泡はそんなに立たない印象です。すっきりとしたとってもおいしそうな見た目。
のど越し
のど越し抜群キレのあるビールです。ゴクゴク飲めます。酸味と苦みが抑えられているので冷やして冷たい状態でゴクゴク飲むのが正解です。のど越しと香りを楽しむビールです。
ミネナル豊富な上諏訪の温泉水を使用しているからか少し滑らかな口当たり。
香り
酵母のフルーティなエステルの香りがします。コリアンダー・オレンジピールなどを思わせる爽やかなアロマです。ヴァイツェン・白ビールのような香りが楽しめます。
総評
キレのあるのど越し抜群のビールでとってもおいしいです。麗人酒造さんはこのキレを実現するために酵母の活動を活発にするミネラルを多く含んだ水(硬水)を使用しているとのこと。上諏訪に豊富に湧き出る温泉水はミネラルが豊富なので、これを仕込み水にしているそうです。
温泉水と聞くと硫黄の匂いが気になるところですが、醸造の過程で発酵ガスと一緒に排出されて温泉臭さはなくなるそうです!確かに飲んでみると少し硬さ・なめらかさのある口当たりで良い水を使っている印象はすごくありました。
2014年のモンドセレクションで銅賞を受賞しているなど質の高いケルシュスタイルビールかと思います。
こんな人/時におすすめ
なかなか長野以外で見つけるのが難しいビールなんです。是非長野に行かれた際は現地で樽生で飲んでいただき、お土産に瓶・缶を買って頂ければと思います。ゴクゴク飲めるので温泉やお風呂上がりに飲むと抜群においしそう。
瓶・缶で飲む際はしっかり冷やしてから飲んでみてください。
是非お試しください。