クラフトビールマニア CRAFT BEER MANIA

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ヤッホーブルーイング/『水曜日のネコ』を飲んでみた

今日飲んでみたのは、ヤッホーブルーイングさんのベルジャン・ホワイトエールビール『水曜日のネコ』。

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△アートなネコと水色のパッケージが特徴。なんで水曜日のネコ、、?

概要

醸造所:ヤッホーブルーイング

ブランド名:『水曜日のネコ』

公式URL:https://yohobrewing.com/suiyoubinoneko/

特徴①:『爽やかフルーティ』×『超まろやかすっきり』×『ほぼ苦み無し!』

特徴②:最初の香りは青リンゴとオレンジ。飲むとハーブの香りが更に爽やかに。

特徴③:口に含むと舌触りとってもまろやか。。柔らかい触感です。

特徴④:炭酸弱め、アルコール弱め、苦み弱め。


販売価格:288円

内容量:350ml

アルコール分:5.0%

原材料:大麦麦芽・小麦麦芽・ホップ

副原料:オレンジピール・コリアンダーシード

色合い:明るい透き通った黄金色

今回もローソンさんにお世話になりました。『僕ビール、君ビール』『よなよなエール』に続きヤッホーブルーイングブランドのご紹介。数あるレギュラービールの中でも女性向けに仕上げられた一品です。

なんで『水曜日のネコ』っていう名前なの?

かなり前から販売されている古株ブランドで2012年11月21日(水)に発売されましたが、皆さんこの名前、かわいいけどなんで水曜日?なんでネコ?ってなりますよね。ヤッホーブルーイングさんが出すビールのネーミングは毎回面白く、一見意味不明に思えますが、、このビールの名前にはある狙いが隠されているそうです。

このビールは女性向け。女性の中でも周囲への影響力が大きい女性に好きになってもらいたいという狙いがあり、ターゲットとなる女性を調べてみるとお酒を飲むのは『息抜き』『気持ちのリセット』といったタイミングということに気づき、更にそういった女性が『猫』が好きだという傾向を見つけたそうです。

なので、、週末気持ちをリセットしたくなる週の真ん中『水曜日』×女性が好きな『ネコ』で、『水曜日のネコ』に決まったとのこと。調べて初めて知りました笑

そもそも『ベルジャン・ホワイトエール』ってどういうスタイル?

ホワイトエールは日本産のクラフトビールでもいろんなブルワリーが作っています。前回ご紹介した常陸野ネスト『ホワイトエール』も同じスタイル。

ベルジャン・ホワイトエールの『ベルジャン』はちなみにベルギービールの意。とっても透き通っていて色がかなり淡い黄金色なのが特徴です。通常ホワイトエールの多くはグラスに注ぐと白濁して不透明になるのですが水曜日のネコはクリーンで透明のままでした。

風味はコリアンダーとオレンジピールを使っているのでフルーティ×スパイシー。口にふくむとクリーミーな味わいが楽しめるスタイルです。IPAやペールエールなど他のスタイルとの最も大きな違いはホップの苦みや風味がほとんどないことです。大体のクラフトビールが飲むと顔をしかめて『あぁ!苦みがうまい!』ってなるのですが、ホワイトエールはそれがなく、そのかわりに爽やかな酸味とクリーミーさを楽しむイメージです。

麦芽を使うと通常苦みが出てくるのですが、ホワイトエールは発芽前の大麦と小麦を使うので抑えられています。更にホップには苦味がきつくない、爽やかな風味が特徴のノーブルホップと呼ばれる品種を使っている場合がほとんどです。

そのため『まろやかかつ爽やかで華やかなビール』っていう感じに仕上がります。

テレビアニメ『たくのみ。』第3話で登場し話題に

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出典:TBSテレビ公式ホームページ『たくのみ。』番組詳細より

2018年1月から放送されているテレビアニメ『たくのみ。』でも水曜日のネコが取り上げられ、Twitterや口コミで話題になっています。

『たくのみ。』の原作は小学館の裏サンデーで連載されていた漫画で、上京してきた主人公、天月みちる(20歳)がシェアハウスで共同生活を送っている住人達と宅飲みをするというもの。

毎エピソード違うアルコール飲料が取り上げられるのですが、第3話では水曜日はノー残業デーという内容でキャラクターたちが水曜日のネコを楽しんでいます。

見ていただくとわかりますが、かなりパッケージはリアルに描かれていて、主人公やその同居人がビールの飲み方(チューリップグラスで飲んだ方が色も香りも楽しめる!など)を説明してくれるので、もともと水曜日のネコを飲んでいた人達には楽しい回になっています。

見た目

ホワイトエールでは珍しい透明な淡い黄金色です。泡も白く適度に泡立ちます。

香り

華やかですがフルーティさが強いわけではないです。最初にオレンジや青りんごの香りがして、口に含むとハーブ系の酸味が後からきます。含んだ後の酸味が更にオレンジピールやコリアンダーのフレイバーを引き立てます。

のど越し

超が付くほどまろやかです。見た目はクリーンなのですが口の中でビールを転がすとそのまろやかさに驚きます。炭酸も弱め、アルコール度数も低いので飲みやすいですが、そのまろやかさと風味の楽しさがあるのでどちらというとゆっくり飲んで楽しむタイプと感じました。

総評

すごいさっぱりしたホワイトエールなのかと思いましたが、思いのほかフレイバーの変化があり、まろやかさがあることに驚きました。ごくごく飲ませるというよりは『ホッと一息するとき』に飲むビールという狙い通り、疲れた日、自分にご褒美をあげたい時にぷしゅっと1缶開けてじっくり飲むブランドだと思います。

こんな人/時におすすめ

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正直IPAやペールエールなどホップの苦みを楽しんでクラフトビールを飲んでいる人にはおすすめしません。どちらかと言えば日本の大手メーカーが作っているピルスナーの味に飽きてちょっと特別な味が飲みたいな、、と感じている方におすすめです。加えて言えば苦みというより華やかさや甘味が好きな方。

是非お試しください。