クラフトビールマニア CRAFT BEER MANIA

クラフトビールを"身近"で楽しみたい人のための専門ブログ。"広く浅く"を避け、出来るだけ"詳しく"情報発信します。

MENU

クラフトビールを使った8種のシャンディガフの作り方

ビアカクテルの代表『シャンディガフ』を身近で買える4種のクラフトビール、2種のジンジャーエールで作ってみました。

恐らく皆さんも居酒屋やバーでシャンディガフを頼んだ経験があるんじゃないでしょうか?とってもシンプルなカクテルで、スーパーにあるものだけで作れてしまいます。ただ、普通のビールと普通のペットボトルジンジャーエールでつくるのではつまらないので、CRAFT BEER MANIAらしくクラフトビールをベースに作ってみた企画になります。しかもやるならとことん、どんなシャンディガフになるのか研究します。

f:id:t10617tt:20171016231102j:plain

クラフトビール4種×ジンジャーエール2種=8タイプのシャンディガフを比較してみた

今回の実験コンセプトとしては、結果を踏まえて皆様が『すぐ試せる』というところ。使うクラフトビールが特定の販売店でしか買えないレア物だったり、効果なものですと再現性がないため、使ったのは以下になります。

クラフトビール:ヤッホーブルーイング

  • TOKYO BLACK(ポーター)
  • よなよなエール(ペールエール)
  • インドの青鬼(IPA)
  • 水曜日のネコ(ベルジャン・ホワイトエール)

ジンジャーエール

  • ウィルキンソン ジンジャーエール(辛口)
  • ウィルキンソン ドライジンジャーエール(ノーマル)

ヤッホーブルーイングの上記ブランドはローソンや成城石井など、多くのチェーン店で購入することができます。

www.craftbeermania.com

上記2種のジンジャーエールは実は良く売られているペットボトルタイプではなく、瓶のタイプになります。なので普通のスーパーでは仕入れられませんが多くのバーで好んで使われるとってもおいしいジンジャーエールになります。身近なところで行くと以前クラフトビールが買えるお店としてご紹介した成城石井の店舗で置いてあることがあります。

www.craftbeermania.com

簡単に4つのクラフトビールはどんな味?

f:id:t10617tt:20171016232108j:plain

△左からよなよなエール、インドの青鬼、水曜日のネコ、TOKYO BLACK

よなよなエールはヤッホーブルーイングの代表的なブランドで柑橘系のアロマホップとキレの良い苦みが特徴のペールエール。インドの青鬼は大量のホップが使われた苦みの強いIPA、水曜日のネコはまろやかで甘くフルーティなベルジャン・ホワイトエール。TOKYO BLACKはいわゆる黒ビールでモルトのコクと甘味が特徴のポーター。

そもそもウィルキンソンの瓶ジンジャーエールってどんな味?

一応見慣れない、飲んだことが無いという方が多いかもしれないので補足となります。

f:id:t10617tt:20171016234111j:plainf:id:t10617tt:20171016234141j:plainf:id:t10617tt:20171016234211j:plain

△オレンジ色の方がノーマルな味の『ドライジンジャーエール』。茶色が辛口の『ジンジャーエール』

ドライって書いてあると辛口なんじゃないかと思うかもしれません。ややこしいですが色で覚えたほうがいいです。どちらも価格は100円以下で買えるためとってもリーズナブルですが要領としては本当にグラス一杯分と少なめです。

ドライジンジャーエールはいわゆるコンビニで売っているようなペットボトルのものとそこまで大きな味の違いはありません。強いて言えば少し甘いのと若干炭酸がペットボトルよりも弱いくらいです。

大きく違うのは茶色ラベルの方。こちらはジンジャーのスパイシー感、辛口度が通常のものよりも2-3倍強いのが特徴です。なのでパンチのきいたカクテルを作る際にはこちらの方がおすすめ。実際飲んでみるととってもおいしいです。炭酸はオレンジラベル同様そこまで強くはないですが、細かく刺激が強い印象です。

一番おいしいシャンディガフを見つける実験?

いいえ違います。CRAFT BEER MANIAでは今後もこういった企画を行いますが、よくある『これがおすすめ!』という趣旨の紹介はしません。なぜならみんな趣向性は絶対違うから笑 黒ビールが好きな人に『IPAが一番!』なんて言ったってしょうがないですよね。

今回はあくまで8つの組み合わせでシャンディガフを作り、それぞれの特徴をレビューします。もちろんその中で個人的に驚きが合ったものや意外性がありおいしいと感じたものはお伝えしたいです。※あくまで個人的な感想もあるのでご了承ください。

早速8種類のシャンディガフをつくる実験開始

f:id:t10617tt:20171016232854j:plain

△まずは一人でこれ全部飲むと酔っちゃうので小さいプラスチック容器にヤッホーブルーイングさんの4種類のビールを入れます。量は全体量の半分。

f:id:t10617tt:20171016233015j:plain

△ビールが準備できたら次は2種類のウィルキンソンジンジャーエールを同量注いで準備万端!奥が辛口ジンジャーエールで割ったもの。手前がノーマルのジンジャーエールで割ったものです。

f:id:t10617tt:20171016233804p:plain

△一応わかりにくいので番号つけました。

クラフトビールでシャンディガフをつくるっていう時点で既においしくなりそうですが、やっぱりスタイルが多種多様なクラフトビールなので実際どのスタイルがジンジャーエールと相性がいいのか、はたまたどんな味になるのかは飲み比べてみないと見当がつきません。

①TOKYO BLACK(ポーター)×辛口ジンジャーエール

 正直『モルトの濃厚なコク&甘味』と『スパイシーな生姜の刺激』がぶつかります。せっかくのポーター特有のまろやかさやコクが生姜によって安っぽい味に変わってしまったような印象があり、シナジーが生まれなかったです。

②TOKYO BLACK(ポーター)×ノーマルジンジャーエール

正直個人的にはめちゃくちゃおいしかったです。ジンジャーエールが邪魔をせずポーターのコクや甘味を絶妙に引き立てています。むしろオリジナルよりおいしいかも。。黒ビールの独特のコクや苦みが苦手な方はこの組み合わせで一気に好きになるかもしれません。

③よなよなエール(ペールエール)×辛口ジンジャーエール

これも少し長所がぶつかる印象です。具体的にはよなよなエールの柑橘系アロマとジンジャーエールの生姜がしっかりぶつかります。これはこれでありなんですが出来上がったのは『体によさそうな生姜飲料』という印象。。確かに香りが強いものが多いクラフトビールと辛口のジンジャーエールを合わせるのは結構難しいのかもしれません。

④よなよなエール(ペールエール)×ノーマルジンジャーエール

ぶつかりません。おいしいです。よなよなエールは蜜柑のアロマが特徴ではあるものの、あくまでペールエールなのでキレのある苦みやさっぱり感が一番の特徴です。そんな中ノーマルジンジャーエールの『甘味』が加わり、少しジュース感が増しました。まさに『柑橘系シャンディガフ』といった具合です。飲みやすいです。

⑤インドの青鬼(IPA)×辛口ジンジャーエール

8種類の中で一番強烈でパンチのあるシャンディガフになりました。。おいしい!まぁそうですよね、パンチのあるジンジャーエールとパンチのあるクラフトビールが出会ったんですから当然ですよね。。ぶつかるを通り越してインドの青鬼のホップ感、苦みと辛口ジンジャーエールの生姜が融合しています。刺激の強いシャンディガフが飲みたい方は是非お試しいただきたい。

⑥インドの青鬼(IPA)×ノーマルジンジャーエール

おいしいです。インドの青鬼本来の味(苦みではない部分)が感じられます。ただインドの青鬼の最大の特徴を少し削ってしまっている感じは否めなく、相性で言うとそこそこといった印象。

⑦水曜日のネコ(ベルジャン・ホワイトエール)×辛口ジンジャーエール

めちゃくちゃおしゃれな風味になりました!とっても相性良しです。もともと水曜日のネコはアルコール濃度も低い上に苦みがほぼなく、まろやかなビールなので中には物足りない方がいるかもしれませんが、辛口ジンジャーエールを入れると一気に『うまみ』が加わります。まったりしすぎず生姜のアクセントがホワイトエールに付加されるので『スパイシー’&フルーティなシャンディガフ』が出来上がりました。

⑧水曜日のネコ(ベルジャン・ホワイトエール)×ノーマルジンジャーエール

おいしいです。ただ『甘い×甘い』なので少しくどいかもしれません。ぶつかってはいないので、もっと甘いビールが飲みたい!という方にはおすすめです。

相性の観点で完成されたシャンディ―ガフはどれ?

f:id:t10617tt:20171017004040j:plain△②TOKYO BLACK(ポーター)×ノーマルジンジャーエール

f:id:t10617tt:20171017004110j:plain

△⑤インドの青鬼(IPA)×辛口ジンジャーエール

そして

⑦水曜日のネコ(ベルジャン・ホワイトエール)×辛口ジンジャーエール

※すみません、ジンジャーエール切れになり写真撮れず。

の3つが個人的には完成された、相性抜群の組み合わせと感じました。

もし言葉でそれぞれ形容するといたら以下のような感じかと思います。

ポーター×ノーマルジンジャーエール=『”優しい”コクと甘味が楽しめるシャンディガフ』

IPA×辛口ジンジャーエール=『刺激強めの"パンクな"シャンディガフ』

ベルジャン・ホワイトエール×辛口ジンジャーエール=『おしゃれで"アクセントのある"フルーティシャンディガフ』

皆様にお試しいただく際に

まず、今回の実験は極力真似をしないでください。飲み比べるために"飲みすぎ"てしまいます笑今日だけでクラフトビール4本飲んでしまったので筆者はもう立ち上がれません。

皆様が試すときは一度この記事を読んでいただき、自分が好きそうな組み合わせから是非トライしてみてください!