ブリュードッグ/『Nine to Five Wizard』を飲んでみた
今日飲んでみたのはスコットランドを代表するブルワリー『BrewDog(ブリュードッグ)』のヴァイツェン系ビール『Nine to Five Wizard(ナイン トゥ ファイブ ウィザード)』です。
日本では2017年11月に発売されたばかりのクラフトビールで、ホップの効いたビールを得意とするブリュードッグ社によって作られた『インディアペール・ヴァイツェン』と呼ばれるスタイルのビールです。
△藍色のバックにカラフルなイラストがポップでかわいらしいパッケージ。一軒ブリュードッグのビールだとは気づきにくいです。
ブリュードッグのレギュラーラインナップの代表格と言えばIPAのPUNK IPAやペールエールのDEAD PONY CLUBをまず思い浮かべます。ホップがガツンと効いているビールが多いなかでヴァイツェン(白ビール)系のビールが出たことにまず驚きました。
良く考えたら今までブリュードッグのヴァイツェンって聞いたことがありません。いったいどんな風味が楽しめるのかワクワクした気持ちで購入しました。
概要
醸造所:BrewDog(ブリュードッグ)
ブランド名:『Nine to Five Wizard(ナイン トゥ ファイブ ウィザード)』
公式URL:https://www.brewdog.com/lowdown/blog/nine-to-five-wizard
特徴①:『バナナアロマ』×『小麦感とホップの調和』×『超なめらかな口当たり』
特徴②:ホップよりも小麦感が先に。バナナのようなヴァイツェンらしい甘い香り。
特徴③:小麦感を押し退けない適度なホップの苦みとアロマが甘ったるすぎない、締まったビールにしています。
特徴④:口当たりがとってもなめらか。とろみ、というと大げさかもしれないがまろやかであることは確か。
販売価格:483円
内容量:330ml
アルコール分:7.5%
原材料:麦芽・ホップ(Cascade, Magnum, Mandarina Bavaria)
色合い:濃いめの黄金色
そもそも『インディアペール・ヴァイツェン』ってどんなスタイル?
ブルワリーの商品説明ではビアスタイルを『ニューワールド・インディアペール・ヴァイツェン』としています。ドイツの由緒正しい白ビールに、ホップの香り高いアロマや苦みを上乗せした珍しいスタイルです。
ブリュードッグの出すビールからIPA×ヴァイツェンというイメージで捉えてしまいそうですが、実際に飲んでみるとベースは完全に小麦の旨味が感じられる白ビールです。スパイスとしてホップのアロマや苦味が上乗せされたビアスタイルかと思います。
見た目
濃いめの黄金色。透明度は低く、ヴァイツェンビール特有の濁りが目立ちます。泡は立ちにくいです。
のど越し
小麦由来の滑らかな口当たりが特徴的です。のど越しもとっても滑らかで『とろみ』すら感じるものでした。ラガーとは正反対ですっきりごぐごく飲む感じではなく、口に少しまとわりつくような感覚です。
とはいえしつこいことはまったくなく、おいしく飲める面白いのど越しでした。
香り
バナナのような甘い香りが最初に感じられます。ドイツビールを飲んだ時に感じられる『小麦感』もしっかり味わえます。口に含んだ後はIPAで感じるようなホップのアロマ(オレンジやグレープフルーツ、松など)が後追いで香ります。
総評
『締りの良い、超滑らかなヴァイツェンビール』というイメージを持ちました。苦さのレベルでいうとIBU60とかなり高めなんですが実際飲んでみると表示されているIBUほど苦みは感じられません。ホップのアロマもIPAほどは感じないのでIPAに求めているものを期待して飲む人にとってはいい意味で期待を裏切るビールかと思います。
一番の印象は『超がつく滑らかな口当たり』と『白ビールのくどさ、甘ったるさを感じさせない締りの良い後味』です。程度にもよりますがヴァイツェンはものによって甘すぎたり、それがくどかったりするのですがホップの苦みや風味が上手くそれを無くしています。
こんな人/時におすすめ
白ビールが苦手な人や余り普段手を出さない人には試して頂きたい一品。新鮮で新しいクラフトビールです。
ちなみにかわいらしいパッケージをデザインしているのはイギリス・ロンドンで活動をしているイラストレーターYuko Kondoさんの作品とのこと。Yukoと聞くと女性を想像しますが有稿と書く男性のイラストレーターらしいです。
日本人とは思えない異国のセンスを感じるポップかつ繊細なデザインで思わずパッケージ買いしてしまいました。部屋や冷蔵庫にあるだけでちょっとおしゃれです。
是非お試しください。